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正理会の教義
３つの正理（正しい理）を明らかにしていくことが正理会の教義です。
では、「正しい理」とは何でしょう。「仏教の正理とはこうだ」、「神道の正理とはこうだ」というものがあります。「正しい理」をもって、宗教だけ正してもダメなのです。「正しい理」とは、一番根本のものですから非常に大事なことなのです。
まず「正しい理」を取り入れなければいけないところがあります。それは国家です。国家のない人間などありません。人間は国家の中に生きています。「国家の正理（しょうり）」です。これを明らかにしていかなければいけません。
縦糸・横糸の論理もそうですが、「我が国はどのような伝統を持っている国なのか」ということを知っていくことが大事です。そして、それからはずれない生き方をしていくことです。それが国家の正しい理なのです。
「日本の国家の正理」とは、天皇しかありえません。天皇を大事にすることが、国家を大事にするということです。それをはずれた理論は意味がありません。
もう一つあります。今度は国家も離れて仏教も離れて神道も離れていくと、「人間」という面があります。国民でもない、歴史でもない、生きている単なる一人の人間です。すると「人間の正理」ということも大事です。
「人類普遍の正理」というものがあります。正理とは一つではないのです。「人類の正理」、「仏教の正理」、「国家の正理」があります。
一番の理想的は、この３つが集まることです。「私の生き方は国家の正理であり、仏教の正理であり、人類の正理を実践していくことです。３つの正理を実践しているから私は完璧な人間である」、このように言えたら素晴らしい人間です。
まず、人間の根本は宗教です。宗教を正すとはそのような意味があるのです。宗教の中に正理を追及して「自分は正しいのか」ということを問いただしていくのです。
宗教の正理がわかってくれば、国家の正理もわかってくるのです。「国家とはどのようになければいけないのか」、「国家とはどのようなものなのか」ということがわかってきます。
「国家の中で何が大事で、何が大事でないのか」ということがわかってきます。国家の大事なことはどんどん変わっていきますが、変わっていく歴史を横糸といいます。変わらない縦糸とは何でしょう。他の国は縦糸がないから、右往左往をして殺し合ったり、正理と正反対のことをやっているのです。我が国には天皇という縦糸があります。これが我が国の正理です。
人間は男も女も違いがありますが、同じ人間だという面もあります。「人間としてどのように生きたならば正理なのか？」ということに照らしていくのです。
「何が正しくて、何が正しくないのか」ということを明確にしていく必要があります。勉強して研鑽する必要があるのです。勉強しない人間は何もわかりません。「ああそうか、この３つについて勉強して極めていくのだな。昔の人はそのような問題をどこまで考えたのだろうか」と考えてみると、この３つを考えた人はいません。国家のことを考えた人はいます。吉田松陰、頼山陽、山鹿素行です。
しかし、宗教のことを同時に考えた人はいません。吉田松陰は宗教など知りません。宗教家の親鸞・法然は国家などないも同然です。「この世は地獄だ。あの世に極楽がある」と考えているのですから、それしか考えていません。親鸞・法然は国家の道からはずれているのです。
「キリスト教徒であると同時に日本の愛国者であることはあり得るのか？」答えはありません。キリスト教徒にとって国家とは神の国です。キリスト教徒の「神の国」とは、キリストのことです。
それがどうして日本を愛するのでしょう。愛せるわけがありません。口先では「愛国者」だと言ってみてもそれは偽物の愛国者です。そんなことはあり得ないのです。本当の愛国者とは違います。
我が国は万世一系の独自の歴史があります。それをはずせば日本人ではなくなり、日本ではなくなります。これは絶対に守らなければいけないことです。戦乱にも耐え、野獣と戦い、災害から耐えてきた先祖が我々に教えてくれたことであり、それは死守しなければいけません。これが我が国の正義であり、この３つが正理会の教える教義です。
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